夏の終わり

お盆が終わり、やっと静けさが戻りました。ここ蓼科は観光地であり、また別荘地ですので、GWやお盆は都会から大勢の人が訪れます。特に別荘の方が夏場には多く訪れ、この期間買い物が結構大変です。朝開店と同時に食材を買いに行っても、人が一杯、レジは長蛇の列で、ため息が出ます(笑)。

お盆開けの長雨が続いていますが、この雨が季節を前に進めているようで、暑かった7月末から8月初めとは違って、何となく秋の気配が漂い始めています。鮮やかだった緑も少し色があせ、ススキの穂も少しづつ大きくなっています。散歩道では赤トンボをよく見かけるようになりました。山はこの時期少し疲れた様子を見せています。雲の表情も変わり、時折秋の雲が顔を見せるようになりました。高山植物のマツムシソウやアキノキリンソウ、オミナエシ等が夏の終わりを告げています。朝夕の気温も下がって来ました。季節は秋に向かい始めています。

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夏の終わりに、今日はブラームスのヴァイオリン・ソナタを聴いています。青年のような明るさと、夢見る心地、どこか晩年のようなほの暗さが混じった音楽ですね。自然への憧憬が伝わってきます。イブラギモヴァ とディベルギアンの演奏は、この2月にコンサートで聴き、多いに感激しました。ビロードのような柔らかなヴァイオリンと粒立ちのいいピアノの演奏が見事でした。ブラームスと言えばクラリネット五重奏曲、これはあと少し季節が進んでから聴くことにします(笑)。

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