家の中の白樺

ひと月ほど前に、庭にある大きな白樺の枝を切りました。ここ数年、葉が出ると枝が重みで下がり、屋根にかかっていたので、そろそろかなと、枝を払いました。その枝は3m半ほどあり、処分するのも何だかもったいなくて、食堂に飾ることにしました。食堂は天井が7m以上あるので、こんな高さでも置くことが出来ます。家の中が森になったような雰囲気で満足していました。

先日その枝を見ると、若葉が出ています。白樺は水分が多い木なので、その水分を吸い上げ、切られた枝からも葉が出たのでしょう。生命力に感心するとともに、今年限りで、もう来年は出ないのだろうなと想うと、少し感傷的になってきました。オー・ヘンリーの短編にありましたね。病室の窓から木に残った枯れ葉を数えるお話です。

それから毎日気になって壁の白樺を見ています。

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モーツァルトの短調の作品は普段あまり聴きませんが、久しぶりにK466のピアノコンチェルトの第二楽章を聴きました。つかの間の休息、透徹した響き。色々な演奏がある中で、やっぱり私はグルダです。

聴きながら、この白樺の枝を大事にしようと思いました。

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