高原の鳥

朝からカッコーが鳴く季節になりました。

グスタフ・マーラーの第一交響曲の第一楽章では、春を迎えた深い森の中からカッコーの鳴ぎ声が聴こえてきます。高原のカッコーは、さらに明るく、広い高原の空に鳴き声が響き渡っています。

久しぶりの高原は、緑の色はまだまだですが、空の色はもう初夏に向かっています。ノビタキ、ホオアカ、アオジ、一年ぶりの夏鳥も姿を見せてくれました。つがいがもう出来ているようで、雄と雌が枝から枝へと飛び回っています。巣作りの準備でしょうか。カッコーは相変わらず高原の空を飛び回っています。全くせわしない鳥です(笑)。たまに留まっても遠くの木の上で、近くで姿を見せてはくれません。

今日は雲の多い一日でしたが、青空が出ると紫外線の強さを感じます。シダ類はあと少し、コバイケソウは少し出始めています。レンゲツツジは、まだまだ蕾が固く、やはり6月中旬でしょうか。高原がこれから一気に緑の季節に生まれ変わる、そのほんの前、静かなひと時です。歩く人はほとんどおらず、風が少し肌寒い一日でした。

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遠くに見える八島湿原や、帰りに寄った池のクルミもあと少しで鮮やかな色に変っていきます。

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この風景を見るために、今年はどれだけの人が訪れることでしょうか。