庭の花々も

西日本は早々と梅雨入りしましたが、長野県はまだ梅雨入り宣言がありません。確かに最近の天候は、梅雨とは言い難く、5月の爽やかな好天に恵まれる日も多く、梅雨入りする前にやっておきたい庭仕事や片付けが捗ります。

庭の花々の株も徐々に大きくなり、花芽を持つ花も増えて来ました。マツムシソウやシャスタデージーはちらほら咲き始めています。オダマキは既に満開、レンゲツツジはこれまでで一番の咲きっぷりです。つい先日まで花を一杯つけていたスミレはいつの間にか花が終わり、葉を大きくして来年に備えて陽の光を精一杯浴びています。木々もどんどん緑が濃くなり、ご近所の家も葉に隠れるような季節になりました。今年の花は早そうですね。ということは、終わるのも早いということですが(笑)。

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高校生の時、大のベートーヴェン好きの友人がいました。家に遊びに行ったとき、部屋の壁が緑のペンキで塗られていて、驚いたことを今でも鮮明に覚えています。その友人は、シンフォニーはカラヤン、ピアノソナタはバックハウス、弦楽四重奏はブタペストと、盛んに力説し、モーツァルトなど眼中にないという感じでした(笑)。

これから新しい人生を歩んで行く年頃には、ベートーヴェンの音楽に惹かれるものですね。もちろん後期の作品のような深遠な世界に惹かれるというよりも、壮年期の力強さ、推進力、魂の荒々しい発露、何より最後には困難を越えて打ち勝つというような音楽に心ときめいたものです。

友人がカラヤンを盛んに褒めるので、へそ曲がりな私は、ドイツグラムフォンではなく、アメリカCBSソニーのレコ―ドの中から、レナード・バーンスタインのエロイカ、第9とジャージ・セルの運命のレコードを選びました。高校生ですから、当時高価だったレコードはそうは買えず、全集を揃えている友人が羨ましくて仕方ありませんでした。

その後、私はレナード・バーンスタインを通じて、徐々にオーケストラ音楽の素晴らしさを経験していくのでした。初めて聴いたベルリオーズの幻想交響曲に驚き、感激したことや、当時のレコードジャケットの素晴らしさを今も鮮明に覚えています。マーラーもバーンスタインを通じて知った音楽でした。

最近、レナード・バーンスタイン「シンフォニー・エディション」を徐々に聴いています。60枚もあるのでなかなか進みませんが、ベートーヴェンはもちろん、「新世界交響曲」、シューマン、シベリウス等々、エネルギー溢れる往年の演奏を楽しんでします。モーツアルトは、味わいよりは遠くに疾走していく音楽です。今聴けば、多少荒々しい演奏ですが、生命力溢れる音楽は、遠い昔を想い出せてくれます。

昨日はシベリウスの2番を聴きました。他の演奏とは異なり、金管楽器が力強く響き、シベリウスの荒々しさが感じられ、実に爽快な音楽です。

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