朝陽の差し込む部屋で

梅雨空が続いています。庭の花も第一弾がそろそろ終わり、刈り取りをしなければいけません。まだ咲いている花を切り落とすのは少しためらうのですが、一本づつ切るのも手間なので、まとめてバッサリ切り落としています。雨が多く、今が旬の花には可哀そうな今年の梅雨です。次は夏に咲く花の出番です。それにしても、そろそろ夏らしい青空が見たいものです。

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朝早く目が覚めた日は、コーヒーを入れて地下室で音楽を聴きます。今朝はモーツァルトのピアノ・コンチェルト第9番「ジュノム」です。この曲はモーツァルトの魅力が一杯詰まった曲ですね。明るく、楽しく、お茶目で、いたずらっぽく、そして少し物悲しく、目まぐるしく変わる気分の変化がドラマを見るようです。終楽章の終わり、急にテンポと曲想が変わるところは、「今日も色々あったけれど、みんなまた明日も楽しくやろうぜ。」と、モーツァルトが微笑んでいるような気がしてなりません(笑)。小菅優さんの演奏は若々しく、一方ゼルキンの演奏は、老大家の味わいのある演奏です。

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シューマンの第3交響曲は、「ライン」と名付けられています。残念ながらライン川をまだ見たことはないのですが、滔々と流れる大河のように曲は流れ、晩年の病的な気分は感じられず、明るい光に溢れた堂々としたシンフォニーです。ロマン派のシンフォニーの中では最も好きな曲かもしれません。スイトナー、クーベリック、クレンペラー、それにチェリビダッケ、この曲はヨーロッパの演奏家の持つ空気感に惹かれます。

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音楽はその時の気分によって聴きたい曲を選ぶのも楽しみの一つです。勤めていた時には、仕事から帰って、寝る前のほんの少しの時間が音楽を聴く時間でした。疲れた身体と頭を冷やしたい、そんな曲を選んで聞いていたように思います。

朝陽が差し込む部屋で聴く音楽は、やはり、一日を元気に過ごせそうな曲を選びたいものです。皆さんは如何でしょうか?(笑)