北信濃の春

長野市を過ぎた辺りから、北信五岳の山々が見えて来ます。戸隠山、飯綱山、黒姫山、妙高山、斑尾山はそれぞれ個性のある山々です。里のすぐ近くにある山、その里の奥に佇む山、何とも見事な風景です。高速道路を下り国道に出ると、路肩の広さに気付きます。雪を除けるためにこんなに路肩が広いのですね。ここ飯山は長野県でも有数の豪雪地です。雪国でよく見掛ける１階が普通の家の２階にあるような家も多いですね。

千曲川に沿って集落があり、今では立派な橋がいくつも架かっていますが、昔は川の向こう側に行くために渡し船が使われていたのでしょうね。この先は野沢温泉村、そこから先は新潟県に入り、千曲川も信濃川へと名前を変えていきます。

この豪雪地でも今年は春が早いようです。農家の人に話を聞くと、3月には雪が融けてしまったとか。「こんなことで大丈夫かな・・」とその人は言っていました。でも、雪が融けるとこの地域は菜の花に包まれ、遅い春を謳歌します。

今年は例年より早い開花となり、ＧＷのお客さんに見せるため、咲きそうになる前に少し切ったりして開花を遅らせたようですが、菜の花はもう待ちきれない春を喜んでいます。まだ雪の多い妙高山から火打山に繋がる稜線と菜の花、北信濃の春の風景です。