霧ケ峰

５月の霧ケ峰を歩いて来ました。緑の色はまだ少し浅く、ズミの花やレンゲツツジ、コバイケソウが咲き出す６月がやはり最も活き活きと高原が輝く季節ですね。でも、ここはいつ歩いても気持ちがよく、初めて山を歩く人を誘う処です。今日は日曜日ですが、南の耳から北の耳、ゼブラ山を歩くコースは人もほとんどなく、青空と残雪の山々を眺めながらの静かな一日でした。一緒に歩いた人たちもきっと喜んでくれたことでしょう。

５月はこの広い高原をカッコウが飛び回り、夏鳥が縄張りを一生懸命主張し始める季節です。今日はノビタキは盛んに飛んでいましたが、ホオアカには会えませんでした。いつもなら姿を見せる時期なのですが。

空は広く、心地よい風が吹いています。歩く道の目の前には北アルプスや乗鞍岳が、振り返れば南アルプスや八ヶ岳の山々がずっと見えています。ここは360度の展望、至福のひと時です。

先日の大規模な火災はここまでには及びませんでしたが、焼け焦げた斜面は車山山頂近くに達していて、実際に見るとやはり悲しいですね。でも来年には新しい草が生え、きっと元に戻ることでしょう。自然の強い力を信じたいものです。