霧ヶ峰初秋

八島湿原に秋の花が咲いています。この時期の主役は黄色や紫の花ですが、湿原で真っ先に目につくのが真っ白なサラサショウマです、清楚な姿で風に揺れています。清々しさを感じさせると同時に、湿原に夏の終わりを告げているようですね。つい先日まで群生していたヤナギランはすっかり枯れていますが、伸びてきたススキとまだ張り合っているのも見られます。花も名残惜しいのでしょうか。

リンドウは、この広い湿原のいつもの場所に咲いていて、この花を見るためにやってきた人を喜ばせています。マツムシソウ、アキノキリンソウ、ヤマラッキョウ、変わった名前のアキノウナギツカミ等、湿原に咲く今年最後の花々が控えめに咲いています。また来年まで花も見られなくなると思うと、ゆっくり歩き、立ち止まってはと、なかなか湿原から離れ難くなります。

湿原を離れ、朝方雲の中に隠れていた稜線に上がると、ススキが随分と伸び、初秋の佇まいでした。空も澄み切って高くなってきました。これから気温が下がっていくと、秋本番でしょうか。