秋の夕暮れ

もう１０月です。霧ケ峰の丘も平日には訪れる人たちが少なくなってきました。これから空気が澄んで夕方の風景が一段と素晴らしい季節になります。今日はまだ寒さは感じませんが、秋も深まっていくと、夕景の見事さに比例して太陽が沈む頃には寒さが身に沁みてきます。今日は雲が多く、太陽が西の空に沈んだ後の残照も綺麗には見えませんでした。何だか寂しい夕暮れ時でした。

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久しぶりマーラーの交響曲第５番のＣＤを購入しました。この曲を始めて聴いたのは随分昔、高校生の頃だったでしょうか。ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏でした。冒頭のトランペットのファンファーレが印象的で、寂寥感溢れる第一楽章、嵐のような第二楽章が続き、これまで聴いたことのない交響曲に驚いたものです。ワルツのように弾む第三楽章に続く有名なアダージェット、そして高らかで誇らしげなクライマックス、高校生を未知なる世界に引きずり込むのには十分なマーラーの毒でしたね(笑)。その後、随分この曲のＣＤを集めました。中でもバーンスタインの演奏は強烈でした。

ビシュコフ指揮チェコ・フィルの演奏は、大変オーソドックスで、クールな演奏ですね。オーケストラの楽器がよく聴こえますし、弦が綺麗ですね。でも、やっぱりバーンスタインの毒からはまだ抜け出せないようです。